| 大阪商工会議所 天神橋筋商店街活性化計画策定委員会 委員長 石原 武政 (大阪市立大学商学部教授) |
| 消費者ニーズの多様化、大型店の出店増、モータリゼーションの進展による郊外化の進展、地域間競争の激化など、小売商業を取り巻く環境は大きく変わりつつあり、その中で全国的に商店街の衰退傾向が続いております。 このような状況に対応して、大阪商工会議所は、全国の模範となる商店街の活性化の方向を探るべく、天神橋筋商店街をモデル地域として選び、財団法人大阪商業振興センターの助成を得て、「商店街振興モデル事業計画」について検討を重ねて参りました。 天神橋界隈（地図）は、大阪天満宮をはじめとして、歴史的・文化的遺産に恵まれた大阪の顔ともいうべき地域であります。天神橋筋商店街もまた、大阪の中心地である梅田地区に隣接した大阪を代表する商店街でありますが、今後さらに繁栄していくためには、単に商店街としての振興をはかるのではなく、周辺地域との連携をはかりながら地域全体として発展目指していくことが重要であります。 ここに描かれた事業計画の内容は、このような視点から、狭い意味での商店街の問題をふみこえたものとなっていますが、これらは日本一長い天神橋筋の９商店街、２市場が一体となって検討を重ねたものであり、専門家も交え、地元商人が熱心に知恵を出し合って作り上げたものであります。新しい手法も交えた地域活性化計画として、天神橋地域全体が向かう方向も示すことができたのではないかと存じます。 計画の実現には、長い年月を要するでありましょうが、この報告書完成がその第一歩となれば幸いであります。 本計画の策定にあたり、ご尽力を賜りました大阪府、大阪市、財団法人大阪商業振興センターをはじめ、委員会委員各位、また、ワーキンググループにおきまして、終始熱心にご討議を頂きました委員ならびに地域商業者の方々に心より感謝を申し上げます。 |
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2003.4.1更新 |