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平成20年10月7日

日経平均株価1万円割れに関するコメント

 

大阪商工会議所 会頭  野 村 明 雄


現在の株価がわが国企業の実力を的確に反映した水準とは思えないが、中堅・中小企業に対する金融機関の貸出態度の引き締めをもたらすなど、わが国の実体経済に及ぼすマイナス影響については留意が必要。
   
政府・与野党には、補正予算の早期成立と資金繰り支援策など経済対策の速やかな実行を求めたい。また、日本銀行ならびに金融当局には、潤沢な資金供給の継続や貸し渋りの監視などを通じた金融機能の安定化を期待したい。
   
世界的な株価下落を招いた米国発の信用不安は、金融資本主義の名の下、地道なモノづくり産業を支えるべき金融が「モノづくりを潰してしまう金融」へと姿を変えた結果であり、誠に遺憾。欧米各国の安定化策が奏功し、信用収縮が一刻も早く解消されることを切望している。
以上

2008.10.7更新
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