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平成17年5月17日

平成17年1〜3月期GDP速報値に関するコメント
大阪商工会議所 会頭  野 村 明 雄


予想以上の大幅なプラス成長であった。内需の両輪である設備投資と個人消費が牽引する姿が鮮明となり、景気が踊り場を脱する兆しを見せていることを裏付けた。本格的な自律的回復のスタートと期待したい。
   
ただ、個人消費の伸びについては、昨年末にかけて、暖冬や震災等で不振だった前期の反動増の面もあり、数字に表れているほど力強さは見られないのが実情で、必ずしも楽観できるものではない。
   
また、景気の原動力であった輸出がマイナスに転じている。先行きも、沈静化しつつあるものの中国の反日運動や、米国の相次ぐ利上げによるさらなるマイナスの影響が懸念される。今後、輸出に過度に依存するのではなく、GDPの5割強を占める個人消費が着実に回復するよう、政府は、定率減税縮減の実施時期について改めて慎重に判断するほか、国民負担の抑制について本腰を入れて検討すべきと考える。
以上

2005.5.17更新
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