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第113回経営・経済動向調査

(平成12年9月)

大阪商工会議所では、在阪企業経営者が景気・企業経営動向について平成12年7〜9月期の実績見込み、ならびに平成12年10〜12月期、平成13年1〜3月期をどのように見通しているかを把握するため、第113回経営・経済動向調査を実施した。 
調査の概要
(1)調査目的 大阪における景気・企業経営動向の把握
(2)調査時点 平成12年8月下旬〜9月上旬
(3)調査対象期間 平成12年7〜9月期実績見込み
平成12年10〜12月期 予 測
平成13年1〜3月期 予 測
(4)調査内容 国内景気、企業経営動向、経営上の問題点
(5)調査対象 大阪府下に本店・本社を有する1,297社の経営者
(6)調査方法 郵送によるアンケート方式
四半期毎実施
(7)回答状況 回答 699社(うち大企業319社、中小企業380社、
有効回答率 53.9%)
(8)企業規模区分 製造業および建設業では資本金1億円以上、その他の業種では資本金 5,000万円以上を大企業とする。
調査結果の概要

[国 内 景 気]
 在阪企業経営者に国内景気について尋ねたところ、平成1279月期の総合判断はB.S.I7.4と前回(46月期B.S.I2.7)から4.7ポイント増加し、前回調査時点における79月期の予測(B.S.I6.8)からも0.6ポイント上回り、2期連続のプラスとなった。今後の見通しでは、平成121012月期がB.S.I13.5、平成1313月期はB.S.I10.8と先行き改善基調が続く見込み。
 規模別で見ると、大企業はB.S.I13.046月期B.S.I6.8)、中小企業もB.S.I2.746月期B.S.I値▲0.7)とプラスに転じ、ともに景況感は改善している。


[自 社 業 況]

 平成1279月期の自社業況の総合判断についてはB.S.I値▲2.246月期B.S.I値▲5.5)と、15期連続の「下降」超過局面となった。前回調査時点での79月期の予測(B.S.I1.5)も下回り、回復のテンポは極めて緩慢である。今後の見通しについては、平成121012月期B.S.I5.8とプラスに転じ、平成1313月期 B.S.I1.6となっている。
 また、規模別に見ると、79月期は大企業でB.S.I2.746月期B.S.I値▲3.2)とプラスに転じ、中小企業はB.S.I値▲6.446月期B.S.I値▲7.5)と依然水面下ながら46月期に比べマイナス幅が縮小するなど改善傾向にある。今後の見通しは、大企業は1012月期 B.S.I10.6、平成1313月期B.S.I5.7と改善している。中小企業は1012月期 B.S.I1.8とプラスに転じるが、平成1313月にB.S.I値▲1.9と再び下降超過局面となるなど一進一退で推移する模様。
[経営上の問題点]
 当面の経営上の問題点は、「受注・売上不振」を挙げるものが64.6%に達し、第1位を占めた。前回調査(68.1%)と比べると3.5ポイント減少した。
 次いで第2位「過当競争」(45.2%)、第3位「製(商)品安、請負価格安」(43.6%)、第4位「人件費負担増」(16.8%)、第5位「技術・開発力不足」(15.9%)と続いている。
 規模別で見ると、大企業は第1位に「受注・売上不振」(60.3%)。第2位に「過当競争」(45.4%)、第3位「製(商)品安、請負価格安」(44.1%)となった。中小企業も第1位に「受注・売上不振」(68.2%)、第2位に「過当競争」(45.1%)、第3位に「製(商)品安、請負価格安」(43.2%)となっている。
 業種別に経営上の問題点を見ると、全体の傾向と同様、「受注・売上不振」がすべての業種で第1位に挙がっている。
<本件担当>経済部 西田
TEL:06-6944-6304


2003.4.1更新
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