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第112回経営・経済動向調査

(平成12年6月)
大阪商工会議所では、在阪企業経営者が景気・企業経営動向について平成12年4〜6月期の実績見込み、ならびに平成12年7〜9月期、平成12年10〜12月期をどのように見通しているかを把握するため、第112回経営・経済動向調査を実施した。 
調査の概要
(1)調査目的 大阪における景気・企業経営動向の把握
(2)調査時点 平成12年5月下旬〜6月上旬
(3)調査対象期間 平成12年4〜6月期実績見込み
平成12年7〜9月期 予 測
平成12年10〜12月期 予 測
(4)調査内容 国内景気、企業経営動向、経営上の問題点
(5)調査対象 大阪府下に本店・本社を有する1,302社の経営者
(6)調査方法 郵送によるアンケート方式
四半期毎実施
(7)回答状況 回答 705社(うち大企業320社、中小企業385社、
有効回答率 54.1%)
(8)企業規模区分 製造業および建設業では資本金1億円以上、その他の業種では資本金 5,000万円以上を大企業とする。
調査結果の概要

[国 内 景 気]
平成12年4〜6月期の国内景気の総合判断はB.S.I値2.7と前回(1〜3月期B.S.I値▲5.8)から8.5ポイント増加し、前回調査時点における4〜6月期の予測(B.S.I値3.8)をやや下回ったもののプラスに転じた。
 今後の見通しでは、7〜9月期がB.S.I値6.8、10〜12月期B.S.I値19.4となっている。規模別に見ると、大企業はB.S.I値6.8(1〜3月期B.S.I値▲2.9)とプラスに転じたが、中小企業はB.S.I値▲0.7(1〜3月期B.S.I値▲8.5)と僅かながらもマイナスが続いている。


[自 社 業 況]

平成12年4〜6月期の自社業況の総合判断については、B.S.I値▲5.5(1〜3月期B.S.I値▲11.1)と、14期連続の「下降」超過局面となった。前回調査時点での4〜6月期の予測(B.S.I値▲1.2)も下回った。今後の見通しについては、7〜9月期 B.S.I値1.5、10〜12月期 B.S.I値9.9となっている。
 また、規模別に見ると、4〜6月期は、大企業でB.S.I値▲3.2(1〜3月期B.S.I値▲3.3)、中小企業はB.S.I値▲7.5(1〜3月期B.S.I値▲18.4)と1〜3月期に比べマイナス幅が縮小し、改善している。
今後の見通しでは、大企業は7〜9月期 B.S.I値7.5、10〜12月期はB.S.I値13.2と改善に向かう見込み。中小企業は、7〜9月期 B.S.I値▲3.5と依然水面下だが、10〜12月期にはB.S.I値7.1とプラスに転じている。
[経営上の問題点]
 当面の経営上の問題点は、「受注・売上不振」を挙げるものが68.1%に達し、第1位を占めた。前回調査(74.8%)と比べると6.7ポイント減少した。次いで第2位「過当競争」(47.6%)、第3位「製(商)品安、請負価格安」(42.0%)、第4位「人件費負担増」(20.5%)、第5位「技術・開発力不足」(14.5%)と続いている。4位までの問題点は前回と同じだが、「技術・開発力不足」を挙げる企業が増加し(前回調査は11.1%、前々回調査は10.3%)、5位に指摘されたのが今回の特徴。
 規模別で見ると、大企業は第1位に「受注・売上不振」(62.1%)。第2位に「過当競争」(51.1%)、第3位「製(商)品安、請負価格安」(44.5%)となった。中小企業も第1位に「受注・売上不振」(73.1%)、第2位に「過当競争」(44.6%)、第3位に「製(商)品安、請負価格安」(39.8%)となっている。
<本件担当>経済部 西田
TEL:06-6944-6304


2003.4.1更新
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