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第111回経営・経済動向調査

 大阪商工会議所では、在阪企業経営者が景気・企業経営動向について平成12年1〜3月期の実績見込み、ならびに平成12年4〜6月期、平成12年7〜9月期をどのように見通 しているかを把握するため、第111回経営・経済動向調査を実施した。

調査の概要

(1)調査目的 大阪における景気・企業経営動向の把握
(2)調査時点 平成12年2月下旬〜3月上旬
(3)調査対象期間 平成12年1〜3月期実績見込み
平成12年4〜6月期 予 測
平成12年7〜9月期 予 測
(4)調査内容 国内景気、企業経営動向、経営上の問題点
(5)調査対象 大阪府下に本店・本社を有する 1,068社の経営者
(6)調査方法 郵送によるアンケート方式
四半期毎実施
(7)回答状況 回答 584社(うち大企業 278社、中小企業 306社、
有効回答率  54.7%)
(8)企業規模区分 製造業および建設業では資本金1億円以上、その他の業種では資本金 5,000万円以上を大企業とする。

調査結果の概要

【国 内 景 気】  平成12年1〜3月期の国内景気の総合判断は、B.S.I 値▲ 5.8と平成11年10〜12月期(B.S.I 値5.8) から11.6ポイント減少し、再びマイナスに戻った。前回調査の見通 し(B.S.I値0.8)も下回っている。
 今後の見通しでは、4〜6月期がB.S.I 値3.8 、7〜9月期B.S.I 値11.2とプラスに転じている。
平成12年1〜3月期の国内景気の総合判断を規模別で見ると、大企業はB.S.I.値▲2.9(前回B.S.I 値9.4)、中小企業はB.S.I.値▲8.5(前回B.S.I 値2.3)と、前回調査に比べ規模を問わず減少している。
【自 社 業 況】  平成12年1〜3月期の自社業況の総合判断については、B.S.I.値▲11.1(前回10〜12月期B.S.I.値▲2.0)と、13期連続の「下降」超過局面 となった。前回調査の見通し(B.S.I.値▲5.5 )も下回った。今後の見通しについては、4〜6月期にはB.S.I.値▲1.2 、7〜9月期はB.S.I.値3.0 となっている。
 また自社業況を規模別 で見ると、1〜3月期は、大企業でB.S.I.値▲3.3(前回B.S.I.値2.4 )、中小企業はB.S.I.値▲18.4( 前回B.S.I.値▲6.1)と悪化している。今後の見通しでは、大企業は4〜6月期B.S.I.値▲0.6と依然水面 下だが、7〜9月期にはB.S.I.値10.5とプラスに転じている。中小企業は、4〜6月期B.S.I.値▲1.7 、7〜9月期B.S.I.値▲3.9 と引き続き水面下の見通し。
【経営上の問題点】
 当面の経営上の問題点は、「受注・売上不振」をあげるものが74.8%に達し、第 1位を占めた。前回10〜12月期調査(77.2%)と比べ2.4 ポイント減少した。 ついで第2位「過当競争」(47.3%)、第3位「製(商)品安、請負価格安」 (42.7%)、 第4位「人件費負担増」(23.0%)、第5位「取引条件の問題」(13.1%)と続いているが、最近1年間の調査での順位 は変わっていない。
 規模別でみると、大企業は第1位に「受注・売上不振」(67.8%) 。第2位に「過当競争」(47.8%) 、第3位「製・商品価格安」(43.5%) となった。中小企業も第1位 に「受注・売上不振」(81.2%) 、第2位に「過当競争」(46.9%) 、第3位「製・商品価格安」(41.9%) となっている。


2003.4.1更新
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