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調査の概要 | ||
(1)調査目的 :大阪における景気・企業経営動向の把握 (2)調査時点 :平成11年8月下旬〜9月上旬 (3)調査対象期間:平成11年7〜9月期実績見込み 平成11年10〜12月期予測 平成12年1〜3月期予測 (4)調査対象 :大阪府下に本店・本社を有する1,068社の経営者 (5)回答状況 :回答639社(うち大企業311社、中小企業328社、有効回答率59.8%) (6)企業規模区分:製造業および建設業では資本金1億円以上、その他の業種では資本金5,000万円以上を大企業とする。 ※BSI値=(上昇割合−下降割合)÷2 |
国内景気 | ||
平成11年7〜9月期の国内景気の総合判断は、B.S.I 値▲ 0.8と平成11年4〜6月期(B.S.I 値▲ 7.1) から 6.3ポイント改善し、前回調査の見通し(B.S.I値▲1.9 ) も上回り、上方修正される結果 となった。規模別で見ると、大企業はB.S.I.値3.9( 前回B.S.I 値▲ 3.1) 、中小企業はB.S.I.値▲ 5.2( 前回B.S.I 値▲10.5) と、規模を問わず国内景気に対する見方が改善している。 今後の見通しでは、平成11年10〜12月期はB.S.I 値8.5 とプラスに転じているが、平成12年1〜3月期はB.S.I 値 5.7となっている。
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自社業況 | ||
平成11年7〜9月期の自社業況の総合判断については、B.S.I.値▲ 9.9(平成11年4〜6月期B.S.I.値▲15.6)と、11期連続の「下降」超過局面 となったが、マイナス幅は5.7 ポイント小さくなっている。ただ、前回調査の見通 し(B.S.I.値▲ 7.4)は下回った。今後の見通しについては、10〜12月期はB.S.I.値 0.7 と一旦水面上にまで達するが、平成12年1〜3月期には再び水面下のB.S.I.値▲ 3.7に戻る。 また自社業況を規模別で見ると、7〜9月期は、大企業でB.S.I.値▲ 4.3( 前回B.S.I.値▲10.6)、中小企業はB.S.I.値▲5.3( 前回B.S.I.値▲19.8) と規模を問わずマイナス幅が縮小している。今後の見通 しでは、大企業は10〜12月期B.S.I.値5.6 、平成12年1〜3月期B.S.I.値3.5 と回復傾向にあるが、中小企業は10〜12月期B.S.I.値▲ 3.9、平成12年1〜3月期B.S.I.値▲10.6と慎重な見方が続く。 |
経営上の問題点 | ||
当面の経営上の問題点は、「受注・売上不振」をあげるものが78.6%に達し、第1位 を占めた。一方、順位は3位だが「製・商品価格安」をあげるものが増えている(3月調査%39.1%→6月調査43.8%→今回45.4%)。最近1年間の間に行った調査での「受注・売上不振」をあげる企業の推移をみると、平成10年12月調査83.5%→平成11年3月調査84.9%→6月調査80.5%と80%台に高止まりしていたが、平成10年3月調査(75.7%)以来、6期振りに80%を切った。ついで第2位 「過当競争」(47.4%)、第3位「製(商)品安、請負価格安」(45.4 %)、第4位 「人件費負担増」(23.0%)、第5位「取引条件の問題」(12.9 %) と続いている。 規模別でみると、大企業は第1位に「受注・売上不振」(74.6%) 。第2位に「過当競争」(49.2%) 、第3位「製・商品価格安」(46.3%) となった。中小企業も第1位に「受注・売上不振」(82.4%) 、第2位に「過当競争」(45.7%) 、第3位「製・商品価格安」(44.4%) となっている。現状は、規模を問わずどの企業も経営上の大きな問題は同じ。 |
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1)生産高・売上高・工事施工高は、大企業はわずかながらも8期振りのプラスとなったが、全体としては減少している。平成11年7〜9月期に「減少(30.9%) 」と回答した企業は「増加(18.4%) 」と回答した企業を大幅に上回り、B.S.I.値は▲ 6.3と11期連続のマイナスとなったが、前回4〜6月調査(B.S.I.値▲14.5) より8.2 ポイント改善した。 規模別では、大企業のB.S.I.値が 0.3と前回(B.S.I. 値▲11.0) から大きく改善し、平成9年9月調査(B.S.I.値 0.6) 以来8期振りのプラスになった。中小企業のB.S.I.値は▲12.5( 前回B.S.I.値▲17.4) とマイナス幅が4.9 ポイント縮小した。 業種別では小売業がB.S.I.値▲13.1( 前回B.S.I.値▲15.0) と改善のテンポが鈍い。その他は大幅に改善。 今後の見通 しでは、平成11年10〜12月期にB.S.I.値3.4 とプラスに転じるが、12年1〜3月期にはB.S.I.値▲4.3 マイナスに戻る。
4)所定外労働時間は、減少テンポが緩やかになっている。平成11年7〜9月期は「減少」との回答が21.9% 、「増加」との回答が7.6%となり、11期連続の「減少」超過局面の B.S.I. 値▲ 7.1となった( 前回6月調査のB.S.I.値▲ 9.3) 。規模別では、大企業 B.S.I. 値▲ 4.2( 前回B.S.I.値▲6.6)、中小企業B.S.I.値▲10.0( 前回B.S.I.値▲11.7) と、中小企業のマイナスが大きいが、いずれも「減少」超過幅は小さくなった。業種別 にみると、小売業( ▲11.9) の2ケタのマイナスが目立つ。今後の見通しでは、10〜12月期 B.S.I. 値▲2.7 、平成12年1〜3月期 B.S.I. 値▲4.5 と「減少」超過幅は縮小。 5)製・商品在庫は、一部の企業で依然過剰感が強いものの、在庫調整が進展している。平成11年7〜9月期は、「過剰」との回答が20.0% 、「適正」が78.0% 、「不足」が2.0%となっており、B.S.I.値は 9.0で前回(B.S.I.値11.8) からやや改善。今後の見通しでは、「過剰」回答が減少し(10〜12月期13.2% 、10〜12月期10.2%)、「適正」回答が増加している(10〜12月期85.6% 、10〜12月期88.3%)。 6)資金繰りは改善傾向となっている。平成11年7〜9月期は「悪化」の回答は17.4%(前回 20.3%)、「改善」との回答も4.5%( 前回4.6%) となり、B.S.I.値は▲ 6.4と前回(B.S.I. 値▲ 7.8) よりやや改善した。規模別でみると、大企業がB.S.I.値▲ 3.8( 前回B.S.I.値▲ 3.3) 、中小企業がB.S.I.値▲ 9.0( 前回B.S.I.値▲11.7) と中小企業の資金繰りがわずかながら改善してきている。今後の見通しでは、10〜12月期B.S.I.値▲3.3、10〜12月期B.S.I.値▲4.2 となっている。 |
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2003.4.1更新 |